トランプ大統領誕生
トランプ大統領誕生
(ヤマ勘です)
皆様・こんばんは
ついにアメリカ大統領選は大半の下馬評を覆しあのトランプ大統領が当選しました。当然株価は乱高下を引き起こし、(現在は幾分落ち着いていますが)今後アメリカはどの様な外交をするのであろうか?、そしてトランプ氏とはどのような人物であろうか?様々なニュースから考えてみようと考えています。
引用開始
トランプ大統領誕生! なぜ彼は日本を叩くのか?
プレジデントオンライン16.11.9
トランプが必要としているのは、実態のある「日本」ではない。記号としての「日本」なのだ。
日本が実際にどんな国で何をしていようが、関係ないのである。
攻撃対象としての「日本」というイメージこそが彼にとって重要なのだ
人種差別的偏見が背後にあるのか
日本のような同盟国すべてを彼が批判するわけではない。
たとえば、イスラエルは米国と事実上の同盟関係にあるが、彼は声を荒らげない。
長年の仮想敵であるロシアとその大統領プーチンにも、極めて好意的だ。
これらの国々と、日本、中国、インド、ベトナムとは、何が違うのか。
そこに人種差別を見るのは、私だけではあるまい。トランプは、米国人の多くが潜在的に持つ人種的な優越感に訴えようとしているのでないか。
さらに、彼自身が人種差別的偏見を抱いていないだろうか。
証明するのは難しいが、それをうかがわせるいくつかの要素はある。
引用終了
これを見る限り、おやじこと私も他人の事は言えないが国際政治を熟知し、身を伴っているとは言い難く、キャッチフレーズを多用してイメージのみを浸透させることには天才的であります。
失礼な喩えですが広告業界・芸能界では存分に力を発揮するタイプだと感じています。
更に上記の記事でも懸念されている通り、人種差別主義思想を持っている可能性が高く、その傾向が歴代大統領の中でも極めて高い可能性があります。過去の様々な愛人騒動や女性蔑視発言などでもそれは証明されています。
良い喩えで云えば裏表の無い人間ですが悪い喩えで云えば単純すぎて教養に疑義が発生しそうです。更なる舌禍騒動が懸念される所です。
ではなぜ大統領になったのでしょうか?
あるマスコミの記事を引用すると、最初、信念を持った政策実現を訴える議員から寄付の要請があり、最初のうちはそれに快く応じていたが誰一人として約束を実現した政治家はいなかったので自分が出馬することにした・・・と
これらをまとめると
自己表現には長けている。
裏表の少ない性格
我慢強さは未知数(多分、低め)
行動力に優れる(これがないと大統領選最終まで持たないでしょうが)
約束厳守
但し、差別思想が他人と比べて強い傾向
教養に疑義あり
本能が理性に勝る傾向(大変失礼な事は重々承知していますが)
熟慮という言葉は無さそう
今ある情報ではこんな感じです。但し、お馬鹿では実業界・芸能界では成功しないでしょうし、ましてや大統領選挙で勝利なぞしないでしょうからやはり力はあります。
(取り巻きのブレーンが優秀な事は間違いないでしょう。)
ではこれらの状況からどのような外交をしていくのであろうか?
引用開始
焦点:トランプ勝利で不確実性と円高圧力増大、対応に難しさ[東京 9日 ロイター]
新政権が保護主義的な政策を前面に打ち出せば、世界経済の不確実性が一段と高まるという懸念が、国内企業やエコノミストなどの間で浮上している。
排他的政策の可能性、企業は懸念強く
日本経済にとっての脅威は、米国が保護主義やポピュリズムに傾斜する展開。
個人・法人に対する大型減税、インフラ投資拡大、移民抑制、保護主義といった反グローバル政策を採る可能性があるまた、
国内企業の保護と雇用確保を優先する観点からドル高/円安を嫌い、
円高圧力が増大する可能性が高いとみられる
引用終了
やはり、保護主義に行くでしょう。自国第一主義を鮮明に出すでしょう。トランプ・クリントン両氏ともアンチ中国の状況にはなっているようですが先般の騒動のように在日米軍負担の更なる増額を要請するでしょう。
では、日本に対してはどうであろうか?
国民に約束した以上、日本に対しては強硬的に出る事は間違いなさそうです。
引用開始
トランプ次期大統領と緊密に協力、同盟を一層強固に=安倍首相 東京 9日 ロイター
安倍晋三首相は米国大統領選挙で勝利したドナルド・トランプ氏に祝辞を送る、
米国と緊密に協力し、日米同安盟の絆を一層強固にしていく考えを示した。
「類まれなる能力によりビジネスで大きな成功を収め、米国経済に多大な貢献をしただけでなく、強いリーダーとして米国を導こうとしている」。
「アジア太平洋地域の平和と繁栄を確保するために、日米両国で主導的役割を果たしていくことを心から楽しみにしている。世界の直面する諸課題に共に取り組んでいきたい」と呼びかけた。
引用終了
当然同盟国の大統領当選者に祝辞を送ることは慣例であり、AIIBの件でも主要国で数少ないアメリカに従った国家であるので大統領もそれなりの対応をするでしょう。そして誠実に、誠意をもって接し、約束を守れば誤解も解け、更に親密になるだろう・・・・と期待しているかもしれませんが・・・過度の期待は徒労に終わりそうです。
共同声明ではリップサービスがあるでしょうが・・・
外交も経済も“あっちが立てばこっちが立たず”であり、我慢強さにかけ、何かつ自国第一主義を貫く(どの国も同じですが)大統領が上記の記事等からの情報で考えると・・・
日本側は大嵐に巻き込まれたとしても、虎穴に入らんば虎児を得ずの覚悟で交渉に臨んでも、得られる“虎児”は
現状維持が関の山・・・・
という状況かも知れません。そして何より懸念される“差別思想が他人と比べて強い傾向”が日本に対する軽視につながる可能性も否定できません。
更に対韓に対してですが“差別思想が他人と比べて強い傾向”にある以上、面倒なことは黄色人種同士の問題だから“日本に振ればいいや”と実の伴いにくいキャッチフレーズ的な思想から(熟慮を嫌う性格)日本に更なる韓国問題に対しての我慢を無理強いする可能性が非常に大きいです。
対中に対しては詳しくは解かりませんがマスコミの情報からだと中国はトランプ氏を歓迎みたいです(日米同盟の亀裂を望んでいる観点から)が裏表の少ない性格に漬け込みアメリカをそそのかす可能性も否定しきれません。中国としてはAIIBの関係からも日米の亀裂を狙うべくトランプ氏をそそのかす可能性が高いです。
と予想しています。 ヤマ勘です